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5G夜明け前 ICTの歴史を振り返る

5Gとは?ICTの歴史を1Gから振り返る

ICTInformation and Communication Technology)の技術革新は101タームと言われています。1980年に1Gが誕生して早や40年、20204月、コロナウィルスの蔓延に影をひそめるようにして5Gが浸透してきています。5G時代の夜明け前に、ここでICTの歴史を1Gから簡単に振り返ってみたいと思います。

 

ある程度、歴史を重ねてきた方には懐かしく、社会の教科書で見たことあるという世代には、なるほどと思える話です。2030年の6G時代もそう遠くない未来、今のうちに1Gから5Gまで簡単に知識を整理しておきましょう。

 

 

1980年1G時代 自動車電話登場のアナログ時代

 

自動車電話登場 グリーンアスパラガスのようなアンテナは、自動車電話を搭載していますの証。バブルの時代も相まって高級車には決まって自動車電話がついていたものでした。FM電波を利用したアナログ回線だったため、トンネルに入ると電話が途切れることが多く、会話をしながら「これからトンネルに入るので電話がきれます」とよく言っていたものでした。

 

そして1980年代後半、自動車電話が普及してきた後、満を持して登場したのが、持ち歩き用の携帯電話です。平野のらさんのコントでよく登場するあの電話です。TVのレポーターや新聞記者さんなどメディアの方々がよく所持されていました。肩にかけるので、別名ショルダーフォンとも呼ばれていました。何しろ重いのであまり女性で持ち歩いている方はそうそうはいなかったと思います。

1990年2G時代 デジタル時代スタート

2Gからデジタル回線もスタートし、通信の質が圧倒的に良くなりました。それまでポケベルで連絡を取り合っていた企業も営業マン(あえて時代背景を踏まえマンと呼びます)と経営陣を中心に11台の携帯電話が与えられ、一時期は携帯電話を持っているだけでエリート扱いされていました。そのぐらい携帯電話をもつことは、ステータスだったのです。電話代は大変高額で、固定電話から携帯にかけると最低でも100円かかったのを覚えています。つまり1100円程度だったような記憶があります。当初は無線機のような形をしていましたが、時を追うごとに小型化も進み、流行好きな若い世代に受け入れられ、普及は広まっていきました。

 

1990年後半には、通信会社も軒並み増えて販促キャンペーンに携帯電話の使用料がついてくるのが大流行、現在の一人一台の携帯電話をもつ最初の段階となりました。電話で簡単なメッセージを送れるようになったのもこの頃です。世界では通信会社が続々と誕生し、TVCMは電話会社のオンパレード、まさにユーザーの奪い合いでもありました。無線の周波数が脆弱なため、電話の混線も頻繁に発生していました。

 

この状況を鑑み1999年、通信がつながらない地区の改善や周波数の管理をするために国連の専門機関、国際電気通信連合ITUInternational Telecommunication Union無線や通信の標準化を行います。

2000年3G時代 折りたたみ式携帯電話誕生

 ITUにより通信が標準化されたため、電話会社は競うより協力することを選択し、各社の合併が相次ぎます。そして機能の高度化とともに、通信は更に高速化へと進んでいきました。今では当たり前のように使用しているメールやカメラ機能は、当時は驚きの連続。このころからアナログ派、デジタル派などと新しい機能を求める人たちと、高度な技術に背のびしない人たちで2極化していきました。

 

機能を取り上げれば、G電話では、長文のメールも送れるようになり、メールを打つのに親指を使うので「親指選手権」などメールのタイピングスピードを競うイベントも盛り上がっていました。着信音にこだわり、オリジナル着信メロディ(着メロ)を作るのも流行っていましたね。カメラ機能も登場し、携帯電話でできることがかなり増えていったのも3G時代です。

 

デザインの話では、大ヒットを記録したおなじみの携帯電話が登場してきます。携帯電話を持つのが当たり前になってくると、各社が狙うのは買い替え需要です。そこで落としたり、カバンやポケットにいれ、誤操作で電話をかけるのを防ぐ「折りたたみ式携帯電話」が登場してきました。これは空前の大ヒットとなり、現在でもスマートフォンに折りたたむタイプのカバーをつける方が多いのは、その3G折りたたみ式携帯電話の名残だと思います。

2010年4G時代 スマートフォン時代スタート

2010年はスマートフォン時代の幕開けです。スマートフォン(スマホ)はインターネットの普及に紐づき、実は1995年には開発されていましたが、ほとんど知られることはありませんでした。そこへ世界を変えてしまったのがおなじみのApple社製i-phoneの登場です。

 

日本ではスマートフォン=i-phoneと答える人がいたくらい、そのi-phone普及率は年々増えていきました。世界と比較して日本のi-phoneユーザー率は群を抜いています。当初は直観式タッチパネルの操作に戸惑い、使い慣れるまで時間を有していました。しかしどんどんスマホは変化をとげ、無線LANBluetooth機能も相まって高速スピード通信があたり前となり、移動通信の幅を広げていきました。スマホが登場して約10年経ちましたが、日本ではいまだにi-phoneユーザー率は世界のなかでもTopに位置しています。なかなかi-phone神話は壊れそうにありません。

 

スマホの普及に一躍かっているのが専用アプリです。アプリ機能の充実とともに、スマホは、もはや携帯電話の域を通り過ぎ、「電話機能付き携帯用小型PC」といったほうが機能に近いのではないでしょうか?その機能の幅広さと言ったら、ご説明するまでもありません。

2020年5G時代 ヒト、モノ、コトとつながる時代

5Gは、コロナウィルスの影に隠れてメディアでも取りあげられていませんが、各社、ゆっくりとスタートしています。5Gで何が変わるの?といえば、まずネットワークの帯域が、かなり大きくなるというのが最大の特徴でしょう。そしていろいろなモノ、コト、ヒトとつながることができます。どんなことができるかは、5G時代の夜明け前のページをご参照ください。

 

10年前も4Gで何が変わるの?と言う状況でしたが、5年も過ぎると当たり前のことになっていることが多々あります。きっと5G2025年には当たり前のように新しい技術やつながりを使っていることでしょう。そして2030年の6G時代を楽しみにしているかもしれません。

 

 

自動車電話の画像は、西部警察の記事を書いているMOTA様から拝借しました。デジタルフォンの画像は、AOI.コミュニケーションズの所蔵物です。外箱も保管しています。並べると博物館のようです。実物が見たい方は、お気軽にお声がけください。